「小学校6年生のころだった。
 その頃にも、お父さんと呼ぶ人がいた。

 母が留守の時に・・・・
 私は・・その人に・・・・」



そこまで話して高橋が小さく
震えていることに気付いた。



自分の肩を抱くような形で高橋は
また、話始めた。




「無理やりだった・・・
 それまで優しかったお父さんが
 突然、私に襲いかかってきて・・・
  

 子供だった私がいくら抵抗しても
 無理だった・・・。


 何度も殴られて・・・・
 無理やり・・・・」


「もぅいい!!」


俺はその続きは、違って欲しいと
思いながらも、俺の予想通りだって
分かったから・・・


こんな辛い話をさせたことを後悔した。




「いいの・・・聞いて欲しいの」



「でも・・思い出すのも辛いだろ?」