ファーストフードの店内は、
たくさんの人で溢れていて、そんな中で
泣きじゃくる高橋は好奇の目で
見られていて俺は
高橋の手を取って、店の外へと
出たんだ。




店を出て、高橋の家へと向かう。



俺は手を握ったまま。




こんな形で手を繋ぎたかったわけじゃ
ないのに。




高橋はうつむいたまま、ただ俺に
手を引かれて歩いていた。



高橋の家の近くのコンビニで
飲み物を買って、高橋に手渡すと
無言でそれを飲んだ。



少し落ち着いたようで、もぅ涙は
流れてはこない。



潤んだ目と、濡れた長いまつげは
不謹慎だと思いながらも、俺を
ときめかせた。



高橋の涙はもぅ見たくない・・・・