「そりゃ・・・」



そこまで言って俺は悩んだんだ。
高橋の母親のことを、考えれば
そんな風には、思えないかもしれない。


娘が病気でも、男の所に行く母親。



俺だったら、好きとは思えないかもしれない。




でも、友達は?

高橋にだって友達はいる。
白鳥さんは?




「そりゃ・・・そういうもんじゃないか?
 家族だったり友達だったり、
 一緒にいたいって思う気持ちが
 好きって気持ちなんじゃないか?」




「そう・・・」




「白鳥さんは・・・友達だろ?」




俺は必死だった。
高橋が、あんまりにも可愛そうで・・。


だって、人を好きだと感じれないなんて
寂しいことだよ、絶対。