「去年の夏さぁ・・・
 俺、振られたじゃん?!」


「ええ」


「あっさり言うのね。」


「事実だから・・・
 ごめんなさい」


「まぁ、いいんだけど。

 あの時にさ、高橋は自分を好きに
 なるなって言ったよね?」


「ええ」


「なんでかな・・・って思って」



「私は、あなたにふさわしくないから・・
 かしら・・・・」



悩みながら、言葉を選びながら
高橋は、俺が思ってもみなかったことを
言った。