グツグツ・・・とお鍋は音を
鳴らして、俺が子供のころから風邪を
ひけば食べてきたお粥が出来上がった。


さすが、オカン!!



「さてと・・・病人さんは?ここの部屋?」


とスタスタと高橋の部屋へとお粥を
お盆に乗せて運んで行った。


部屋の中の高橋は扉の開く音で
目覚めたらしい・・・



サッサと部屋に入ってくる謎のおばさんに
高橋は驚いた顔で、俺を見ていた。



「俺の・・・オカン」


「お邪魔してます・・熱はどう?」


オカンは高橋のオデコに手を当ている。



「熱はだいぶ下がったかしら?!」


「ええ・・」


高橋は完全にオカンの勢いに押されていた。