下駄箱で会って、教室のある3階までを
一緒に行く。


最近、よくあるシチュエーション。


高橋とはクラスが離れてから・・・
と、言うか振られてからは
しゃべれなくなっていたんだ。


それが、俺の発狂騒動から、高橋が
話してくれるようになった。


白鳥さんが言っていたように、
俺が高橋の噂でキレたことをうれしいって
思ってくれてたからかもしれない。



確かめてはいないから、ただの気まぐれかも
しれないけど・・・・。


まぁ、どっちにしても俺にとっては
大歓迎の状況だ!!



「その髪型はどこの美容院でしたの?」


「ははは・・・散髪してねぇ~よ」


「あら、そう」


「いいよな、天パじゃない人間は!」


「フッ・・いいでしょ」


高橋の髪の毛は梅雨の湿気にも負けず
黒くてきれいなサラサラ。


クンクン・・・


あっやべ、匂い嗅いじゃった。

完全なる変態な俺。