「ぎゃはっはは
 秋吉くん、分かり易すぎ・・・」


俺はそう言われて、耳まで真っ赤になった。


「やっぱり?あはは・・・」



急に真面目な顔になった白鳥さんは


「でもね、あの噂・・・
 かなり大きく話は変わってるけど
 合ってる部分もあるんだ」


「え?」


「詳しくは私の口からは言えないけど
 佐和のこと諦めたりしないでね」


「え?」



「私さ、佐和には支えてあげる人が
 必要だって思うんだよ。

 あの子の孤独はとっても深くて
 だれかが、助けてあげなきゃいけない」



白鳥さんの目は真剣で、でも話が
見えない俺にはなにを言えばいいのか
分からなくてただうなずくだけ。


「俺さぁ・・・あの夏休みの花火の
 時にさ、振られたんだけど・・・

 諦めなくていいのかな?」



「そっかぁ・・・
 もちろん、諦めなくていいよ」


どこからそんな自信がわいてくるのか
分からないが白鳥さんは、堂々と
そう言ってくれた。