「秋吉くん、佐和のために
 怒ってくれたんだよね。
 ありがとう。」


「ん。あれは自分のためでもあったし」


「そっかそっか。
 それを聞いて私もさ、あの噂には
 けっこう腹立ってって・・・・

 だから、秋吉くんがキレてくれたのって
 すっごいうれしかったんだよ」


恥ずかしくなって俺はなんと
答えていいのやら分からなかった。


「でさ、綾瀬がなんか
 いらないこと言ったらしいって聞いて
 私もキレてやったんだ」


自慢げに言う白鳥さん。


「まぁ、綾瀬も深く考えてなかったみたいで
 反省したらしいの。
 ちゃんと佐和にも謝ったみたいで・・
 それで、秋吉にも謝りたいって言うからさ」


「ふ~ん」



「佐和も、喜んでたよ、秋吉くんが
 キレたこと知って。」


「マジで!!!」


異常な食いつきの俺に白鳥さんは
笑って、うなずいた。