今時、珍しい・・・ヤンキーだった。


昭和の匂いを感じさせる彼は
一際、この学校では浮いていたんだ。


ちょっとグレてるなんてもんじゃなく
かなりのヤンキー。



はぁ・・・あれに声かけるのか・・・



「ねぇ~君」


「あぁ~?!」

首を上下させながら睨んできた。



「サロンは決めてる?」

態度に関しては、気にせず話続けた。


「男子茶道サロンっていうのを
 作ったんだけど、君もサロンを
 どこにするのか決めてなかったらどう?」



まぁ、おそらくは入らないだろうと
事務的に勧誘の言葉を言ったが


「は・・入ってやってもいいぞ」


少し照れながら、小声でそう言ってきた。