「お・・俺はいいよ・・」

なんだよ、いいよって。
ガッツリ俺達の会話を聞いてたってことじゃん。
加籐ってかわいいヤツだな。


「加籐くん?私今、まなおってあだ名に
 決定した真鍋 直です。
 よろしくね」


「うん、よろしく。俺、
 加籐・・・・」


「きゃはは。加籐なのはわかってるって。
 下の名前は?」


「・・・笑うなよ」


「「 へ? 」」

俺とまなおの声がハモった。


「なになに?なんか変な名前なわけ?
 茶とか?」


「きゃははそれないよぉ」




「小次郎だよ・・・・」

ぼそっと加籐は言った。

「・・・・」


「いい名前じゃん!」

なんだか中途半端な感じの名前で
なんとも言えなくなった・・・


「じゃぁ、加籐君のあだ名は『佐々木』に
 決定!!!」

まなおのあだ名のセンスはなかなかおもしろい。

加籐なのに佐々木になるんだ。