「・・きた・・あきた?!」


河川敷までの道のりでまなおが
話しかけてきた。


みんなしゃべりながらだから、
少し遅れてた俺のところに
まなおがきた。



「まだ、明るいよね」


「そうだな・・もぅちょっと暗くならないと
 花火は無理だな」


「今日さ・・・電話したじゃん?!
 あのぉ、話なんだけどね・・・」


「おう。なに?」


俺の方を見ずにまなおは空を見ながら


「私さ、あきたが好き。」


「うん・・ありがとう」


「気付いてた?」


「ん~、さっきの待ち合わせ場所で
 お前の反応見て、なんとなく・・・かな」


「そっか・・ははは・・

 でもね、あきたが思ってるよりも
 もっと前から私はあきたのこと
 知ってるのは知らなかったでしょ?」


「え?」