外の暑さとは打って変わって冷房が
効きすぎの店内で男2人で
恋バナ・・・・


淋しい夏休みの思い出。



「まりちゃんからさぁ・・・
 まぁ、だいたいのことは俺、聞いたんだ」


「うん・・・」


「そろそろもぅいいんじゃないか?」


「うん、わかってる」


「じゃぁさぁ・・・」


「俺の中の篤がまだ、許してくれないんだ」


「その篤はいつかお前を許すわけ?」


「それは・・・」


「俺は篤君を知らないけどさぁ。
 お前と仲よかったってことは
 いいヤツなんだろ?

 きっとお前がまりちゃんを幸せに
 してやってほしいって思ってると
 思うけどな」


「・・・あの日」

消えそうな震える声で佐々木が
話はじめた・・・、篤くんが
亡くなった日のことを。