俺は実は、まだサロン仲間にこのことを
話していないんだ。


なんていうか・・・・
俺だけ遅れて来たこの春を
みんなに話すきっかけがないというか・・・



とりあえず、だれかに言いたい
気持ちもあって、佐々木には話すことにした。



「なぁ、佐々木ぃ~」


「なんだよ、キモイな・・・」


「俺さぁ、好きな子できた」


「ふ~~ん。だれ?」


「高橋佐和・・・・」


「・・・・・・そ」


「え~~~~、それだけ??
 なんかアドバイス的なことないわけ?
 または励まし的なこと!!」


「うん・・がんばれ」