―――――― 


“カラン カラン”


カフェ“HELL”の扉を開けると、
予想通りお客さんは誰もいなかった。



「・・・いらっしゃいませ・・・。」


カウンターの奥で、腕を組みながらウトウトしていたマスターがゆっくりと立ち上がる。



「マスター。コーヒーお願いします。」


「・・・かしこまりました・・・。」