第2話 2019年1月18日



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時計の表示が18時29分になる頃、
僕の怒りは限界に達しようとしていた。


おかげで“メロスは激怒した”ならぬ、
“フトシは激怒した”で物語が始まる所だ。


1ヶ月前も、1週間前も、昨日も、今朝も。


僕は、

“この日はどんなに遅くとも、
18時30分で帰宅する”

と課長や主任に懇願していたのに・・・

会議室ではいつまで経っても終わりが見えてこない話し合いが続いている。


織田裕二だって、
「事件は会議室で起きてるんじゃ無い」
とはっきり言ったのに・・

どうしてこの人達はそれが分からないんだ・・・・。