「あ~死ぬ所だった。」


「あっしの分のお団子、
どうしてくれるんですかい?」


「・・・その辺の草でも食っとけ。」



加賀井村に来てから、
玉さんはずっと不機嫌な状態が続いている。


このお方は槍や刀を握れば、
そんじょそこらの奴らには負けない、

羽柴軍にとって・・いや織田軍の中で見ても最強の御仁なのに。


団子の串を握っていてはただのでっかい子供みたいだ。