!?

その時、間違いなく僕に向けられた声が聞こえた。


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・誰・・?



『ヒトミ、ちょっと俺に体預けろ。』


その声は僕が発したものじゃなかった。

反町君が発したものでも、
その取り巻きが発したものでも・・・。


・・・その声は・・・
ヒトミの背後から確かに聞こえた。






「玉さん・・でも・・・。」


!!!?

君にも・・聞こえてるの・・?


この場にいる人間でその声に真っ先に反応したのは・・他の誰でも無い、ヒトミだった。



『大丈夫。
悪いようにはしないから俺を信じろ。』


「うん・・・。」


『肩の力抜いて。』


「・・・・・・・・。」


『まったく・・・。
俺を怒らすなよお前ら。

俺は女に暴力振う奴が一番嫌いなんだぞ。』