「鬼束君、君には自覚が無かったのかもしれないけど、今もちゃ~んといるよ。

ほら、よ~~~く目を凝らして見てごらん。」



・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・


・・・・・!!?


ぼんやりと映るカフェの天井に・・やがて・・何かが浮かんできた。


・・・・・歴史の教科書で見るような・・鎧を着ている・・・男の人・・・・。





[マスター、いつも柿ピーお供えしてくれてかたじけなかった。]


!?


僕でも・・マスターでも・・アズミでも無い声が聞こえてくる。



「鬼束君、このお方はね、
結構名の知れた戦国武将なんだよ。

守護霊様、どうでしょう?

事情は今話したとおりなんですが・・・

例えば、器となる彼の体を乗っ取っちゃうなんてこと出来ませんか?」


[・・出来ない事は無いが・・。]


金縛りにあったように、
仰向けの状態から抜け出せない。


ぼんやりと浮かぶその物体とマスターが会話をしている。