ヒトミを襲え・・・?
痛めつけろ・・?
「そんな事できるわけないじゃないですか!!」
「うん、まぁそう言うだろうね君は。
・・・・・あなたはどうですか?」
「・・・?」
マスターが僕の目から視線を外し、
肩付近を見てくる。
この場には僕達しかいないのに、
一体誰に向かって・・・?
「鬼束君、良いこと教えてあげるよ。
君の背後には霊が憑いてる。
僕がコーヒーと一緒に渡す柿ピー。
いつも君だけ2つあげてたのは、
その人の分も含めてだったんだよ。」
「・・・・・・・霊・・?
ちょっと・・今度は何を・・。」
「怖がられるから周りには内緒にしてたんだけど、実は視えちゃうタイプなんだよ私。」
!?!?
“ガクン!!”
とその時、急に膝に力が入らなくなった。
「あ・・・・あ・・・。」
ど・・う・・いう・・こと・・?
一気に全身の力が抜け、
そのまま仰向けに倒れ込んでしまう。