「紹介するまでもないと思うけど、
うちで昔バイトしてくれてたアズミ。

びっくりしたよ・・この子が急に私に泣きついてきた時は。

事情を聞いたら、
その広瀬ヒトミが邪魔なんだって。」


マスターがアズミの隣に立って改めて僕に紹介するけど・・なにを・・?


「ちょ・・ちょっと待ってくださいよ・・。」


「アズミのうちわ作ってくれたんだ?いいねぇ・・でももっと手っ取り早くいこうよ鬼束君。」


「・・・・・・。」


「私より君の方が何百倍も柿ピースの内情をよく分かってるんじゃないの?

いやまさか私もびっくりしたよ。

アズミは後ろの端っこのほうに追いやられてるんだって?」


「いや・・それはグループ内での役割というものが・・・。」


「そんな御託はどうでもいいんだよ。

とにかく、ヒトミがいる事でアズミがいつまで経ってもグループのトップになれなくて困ってる。

人助けだと思って協力してよ。」