What love

彼女とは仲直りをして他愛のない話をしながら彼女の家に帰った。

ソファでくつろぐ俺の耳に

ピコンっ！

ん？彼女の携帯だ！

彼女は風呂入ってるしな。んー、気になる

開こう！

さとし
昨日はお疲れ様！また話聞くよ

は？誰だこいつさとしなんて知らねーぞ俺

おーい！
風呂場にいる彼女を引きずり出し

こいつ誰だよ！なぁ！！

なに？勝手に見たの？？

話逸らしてんじゃねーよ！答えろや

もうわかった！答えてあげる！あんたの愚痴を聞いてもらってたの！何かあるたびに殴るし大きい声出すし！
あんた心配だとか愛してるだとか言うけどそんなの愛じゃない！
自己満足のなんでもない！だっておかしいでしょ！！
結局あんたは自信がないから力や言葉でしか私といる意味を作れないのよ！
わかる？
私は愛してる！愛してるからこそ信じてるのにこっちが、信用されないなんて嫌！
だから相談したの！それくらいいでしょ

は？ふざけんなよ！
お前のわがままだってたくさん聞いたし心配だってしてるし愛してるんだよ！
お前に俺の気持ちがわかるわけないだろ？

そして俺は彼女におおいかぶさって彼女を殴って殴って殴り続けた。

最初はやめてよ！とか抵抗していた彼女がごめんなさいごめんなさいしか言わなくなった。

こんなに愛してるのに何でだよ！

なんで謝るんだよ！謝るなよ！頼むから謝らないでくれよ…

と心の中で俺は思った。

俺は泣きながら彼女をさらに殴っていた。

そして彼女は何もじゃべらなくなった。

彼女の目からは光が消えていた。

ごめん！本当にごめん！なんか喋ってよ！
ねぇ！返事してよ！！！ごめん…

泣きながらおれはそう叫んだ

そして彼女は一言。
おれの頬を撫でながらいった

謝らないで。愛してるよ。もうあなたの好きにしてと笑った。