「もちろんです、なっちゃん嬉しいです!」

「私は葉瑠~Haru~だから、好きなように呼んで!敬語も要らないからねー!」


葉瑠っていうんだ…可愛い名前!


「じゃあ…葉瑠姉~Harune~!水沢さんは今日から私のお姉ちゃん的存在になったから!」

「わあ!嬉しい!ずっと妹欲しかったんだ」


無邪気に笑う葉瑠姉。

この短時間で葉瑠姉とすごく仲良くなれて私は嬉しかった。

しばらくして、葉瑠姉の院内での携帯が鳴る。


「はい、水沢です。はい……あ、はい。分かりました。」


携帯を閉じた葉瑠姉は、少し残念そうな顔をして言った。


「ごめんね、なっちゃん。呼び出されちゃった。」

「うん、了解です!仕事頑張ってね!」

「はいっ頑張ります!」


すっ、と敬礼をした葉瑠姉に、私も敬礼で返す。

そして、葉瑠姉は病室を出ていった。