「俺は時雨朝日。俺も14歳だから敬語はなしにしよう?」

「えっ、わ、分かり…わかった」
少しぎこちなかったけど女の子…椿芽は微笑みながらそう言った。



それから俺たちは公園に毎日集合する約束をした。

そして俺がいろんなところに連れて行ってあげた。
遊園地、水族館、映画館。

沢山連れて行ってあげた。

沢山笑わせてあげた。
椿芽の笑顔を見る度に胸が高鳴って、顔が熱くなる。

椿芽は無自覚だから気づいていないが、かなりの美少女だ。

俺と二人で歩いてる時だって男が振り向いていることがある。頻繁に。