「…っ」
俺がそういうと女の子は泣き出した。

「この手を握ってくれる?」
女の子は恐る恐る俺の手を握った。

俺は小さな手をぎゅっと握って
「契約完了!」
と、笑顔で言う。

すると女の子も涙は流れていたけど
「ふふっありがとう」
と、初めて笑顔を見せてくれた。


その笑顔を見た瞬間、俺はドキッとした。

その時俺は恋をしたんだと思う。

その子は俺を見ながら「私は神楽椿芽です。14歳です」と自己紹介をした。