「朝日、私を助けてくれてありがとう」
「…えっ?」
「あの時私を支えてくれたのは朝日でしょ?」
「なんで…分かったの?」
驚きを隠すことなんてできなかった。
さっきまで分かっていなかったのに。
なんで気づいたの?
そう思ってると椿芽が口を開いた。
「匂いだよ」
「…匂い?」
俺の匂いってそんなに印象深かった?
そんなことを考えていると椿芽は俺の匂いを「太陽みたいに優しい匂い」って言ったんだ。
なにそれ…。
太陽みたいな匂い?
俺、そんな匂いなの?
でもそんなことを話す椿芽はとても嬉しそうだった。
そして椿芽は俺にこういったんだ。