椿芽はまた俺の手を握ってくれた。 久しぶりに椿芽の温かさに触れた。 時間も時間だから教室に行こうと言ったら椿芽は行かないと言い出した。 理由を聞いたら居心地が悪いから。 「なら俺も行かない」 椿芽が行かないなら俺も行かない。 そう言ったら椿芽は驚いた顔をした。 「な、なんで?朝日は行かないと」 「それは椿芽もでしょ?」 俺がそういうと椿芽は俯いていじめられていることをうちあけた。