それを聞いて俺は心が痛くなった。 俺がもっと早く椿芽にあっていたらこんなに辛い人生じゃなかった? 俺がもっと早く椿芽を救っていたら椿芽は苦しまずに済んだ? そんなことを思っていると椿芽はフェンスに近づこうとしていた。 俺は椿芽の腕を掴んだ。 話してと言われたけど絶対に離さない。 椿芽が忘れているなら俺がまた救えばいいんだ。 「俺が椿芽を救ってみせる」 俺がまた椿芽を笑顔にしてみせる。