「朝日だけが本当の私を見てくれた。私をほんとに救ってくれた。そんなに朝日が大好きなの!」
微笑みながら椿芽はそういうんだ。
…でも、椿芽の好きは俺とは違うんだろう?
「…俺も、椿芽のことが大好きだよ。誰よりも、世界で一番大好き」
「うん、ありがとう。私…っ朝日に出会えて…ほんとにっ良かったっ…!」
椿芽は泣きながら笑う。
「それじゃあね、椿芽」
「うん、バイバイ」
俺は公園から出るために足を動かした。
椿芽は俺とは反対方向に家があるため、俺が送ってあげることが出来ないんだ。
俺が公園から出ると後ろから声が聞こえた。
「朝日…本当に大好きだよ。愛してる」