はあ……。

幼なじみとして情けない……。

私頭を抱えてしまう。

「美織様?」
なかなか用件を言わない私を、不思議そうに見てくる翔夢。

いけない‼

こんなもの早く渡して家に帰りたい。

「翔夢。ありがたく受け取りなさい‼」
そう言って私は、手作りチョコを翔夢に差し出す。

「え?」

翔夢は目を見開いて、驚いた表情をしている。

「え……と。これはもしかして……チョコですか!?」

「何よ‼文句ある!?」

「滅相もございません‼ありがたくいただきます‼」
翔夢は嬉しそうにチョコを受け取る。