断固拒否‼

そんな上目遣いで私を見てもダメ‼


あんたは乙女かっつーの‼


そもそも「ちょうだい」と頼まれて渡せるほど、私は軽い女じゃないわよ?

そんな大切なチョコをなんでコイツに?


絶対無理‼

ペットのくせに……‼偉そうじゃない‼

コイツにチョコなんて贅沢すぎるわ‼


あ‼そうだわ……。


いいこと思いついたわ。


「チョコ以外ならあげてもよくてよ?」

「え……?何をくれるのですか‼?」

翔夢は目をキラキラ輝かせて私を見てくる。