カシャリと、シャッター音が響いて、私は姿勢を戻した。


「最近、栞帆ちゃん、よく笑うようになったよね」


笑う…?


「え、私笑ってなかった?」

「ううん、推しが好きすぎる時はめちゃくちゃニヤニヤしてたんだけど…。

そうじゃなくて、普段から、友達として私を見てくれてる時とか、和穂くんと私を見てる時とか。

なんか全体的に感情が顔に出るようになってきた。
松下くん見かけると辛そうな表情になるの」


ああ、本当にやばくなったてきてる。

昔に戻るなんてこと、しちゃダメ。