ストレッチして練習に入る。


今日は、グラウンドを10周するそうだ。



そういえば、星那が言ってたことを思い出した。


「宮本くんって足、相当速いんだよね?」



「全然速くないよ。初日だから今日は、軽く流そう」



謙遜する西島くん。
とか言って、絶対速いよね…。



あれ?
でも、今私の隣で走ってる。



本当に速くないんだ、、!!




いや、まてよ。
他のペアも一緒に同じくらいのペースで走っている。



私のペースに合わせてるのかな?



だったら、もっと速く走らなきゃ!

いきなり、加速していく私。




「そんなに、焦らないでいいよ」


だって、西島くん速く走りたいでしょ?



「全然焦って走ってなんかないし!」



そんなことを言いながら、私は、はあはあ息がもれてる。



ぷっと吹き出す西島くん。


「何言ってんの、めっちゃ疲れてんじゃん」



本日2度目の吹き出しです、はい笑



「何、俺に気を遣おうとしてんの?」



「速く走りたいのかな〜、、って思って…」



「遅く走るのも結構楽しいもんだよ」



今、サラッと私をディスったよね?




「遅くてすみませぇえええん!」