そんな事を言ってきました。

「だって私はそんなに素直じゃないですから」

私は少し恥ずかしがりながら零君に言ってみました。

「確かに素直じゃないね。でも、俺は良いと思ってたり？」

そんな事にも零君は意地悪気味に笑いながら言ってくるんですから

「そういう事はあやちゃんに言ってあげてください」

この言葉で自分の気持ちをかき消しました。

零君はさっきの笑みとは違って下を向きながら

「ああ、そうだな」

この言葉を残して屋上を出ていってしまいました。

一体どうしたんでしょうか？

私はこう思いながらも零君について屋上を後にしました。