だって今、零くんと話しているだけで胸がドキドキなんですもん。

「そうなんだ、じゃあ今ドキドキしてる?」

「そ、そんなわけないじゃないですか!」

私はいきなりの事で本当の気持ちとは真逆なことを言ってしまいました。

零君はその事になんでか、少し笑いながら

「じゃあさ、こっち来てみて」

そう言って私を自分の方に近寄らせるようしました。

私は戸惑いながらも収まることのない心臓を抑えながら零くんの方に近づきました。

すると零君は急に

「むぐ!」

私の腕を引っ張って抱き寄せて来ました。