「……あ」

私のささやかなお願いは…紗良ちゃんのお電話1本で簡単に崩れた。

「てことだからさぁ、お前も明日行ってもらうから。ほんと、足でまといなことはすんなよ?」

なんで、なんで、誕生日になってまで…彼氏とその幼馴染のイチャイチャを 親友と見なきゃいけないんだろう

「…うん。わかったよ 廉」

嫌だよ…なんでいつも紗良ちゃんなの?
…どっちが彼女なのか分かんないよ、廉。

昇もいつも巻き込んで…昇だって可哀想でしかない。

「紗良がお前のこと誘ってくれただけ有難く思っとけっての。お前なんかいてもいなくても一緒だよ」

廉……もしかして、私の誕生日 覚えて、ない……?
覚えてないから…そんな約束できるんだよね?

「…うん、ごめんね。」

私は信じたくない。
でも廉 今の私には嫉妬なんて汚い感情しかわかない。

本当にごめんね。