ある日のことは突然に

ーーガチャ バタン

「ただいまー」
いないけど。


とりあえずベットにダイブすると、
家についた安心感からか、急にお腹が
減ってきた。

「でも、動きたくなーい」

そこでふと、誠が昔言っていたことを思い出した。



『何かあったら遠慮しずに頼むんだぞ。
それが彼氏としての役目だからな!』



何かって今のこの状況も入るかね…

まぁいいや、電話しちゃえ!


ーープルルル プルルル プルル プッ

「あ、もしもし?」

「もしもし、どうした?」

「ごめんね、熱が出ちゃって…」


私は体温計を探しながら電話をした。


「はいはい、寂しいなら寂しいって言えばいいのに」

…え。

「ち、ちがっ…」

「でもごめんな、今日はどうしても抜けられない会議があるんだ」

誠はもう一度ごめんと言うと、
電話を切った。


誤解…してる…


ーーピピッ


私は電話をしながら測っていた体温計を手に取る。

「39,8度…」

はは…上がってる…


私は一人ベッドに潜ると、
ゆっくりと涙を流した。


こうなったのは。。。。









自分のせいか…


そのまま私は眠った。
「んんっ」

目を開けると、オレンジ色の光が部屋全体を照らしていた。

今、何時だろ。

私は携帯の電源をつけて、時間を確認する。

「まだ7時か」

誠が帰ってくるまであと5時間もある。


ふと周りを見回す。


「静かだ…」


一人がこんなに心細かっただろうか。


頬にまた涙の感触を感じる。


熱のせいで、情緒不安定だ。


涙さえをも熱く感じた。

「もう一回測ろう」

体温計を手に取る。


ーーピピッ

え?

「40度…」

壊れちゃったのかな…

「もういいや」

今は何も考えられない。



お腹に空腹感を感じるが、
動く気力もなく、私には寝ること以外に
やることがなかった。
次に目を開けたのは、夜の12時近くだった。


私、寝てたんだ。


今日はよく寝てるなー

寝る子は育つっていうから、
身長伸びるかな。

なんちゃって…



誠、まだかな…

「トイレ行こ…」


そう言って、ゆっくりとトイレに向かうと…



ーーガチャ バタン

帰ってきた?

ちょうど誠が、帰ってきた。

「夢愛?まだ起きてたのか?」


そっか、誠は私が寂しくて電話したと思ってるんだ。

「うん…」

「どした?顔赤いぞ?」



誠がそう言ったその途端、
誠がグニャリと曲がり私は意識を手放した。



翌朝ーーーーー


おでこがヒヤッとして、目がさめる。

あれは…
「まこと?」

「夢愛?!良かった。目ぇ覚めたか?」


「うん」

でもどうして誠がここに…
仕事は…そう!仕事!


私はガバッ!と起き上がる。


「誠、仕事は?!どうしたの?!」


「そんなの休むに決まってんだろ」

え…なんで。




「ごめんな夢愛。あの時電話くれて、
夢愛は本当のことを言ってたのに、
勝手な解釈して…」

え…

「ううん!悪いのは私だよ!
この前仮病なんかで誠に心配させちゃったから!」


誠が謝る必要なんかないのに。


「そんなの関係ないよ。彼女が大変な時にそばにいてやれなくて……彼氏失格だ」


うそ…誠…違うのに…



私はいつもそうだ。誠に迷惑ばかりかけて、
誠の負担になるばかり。

「夢愛?!」




気付いたら私は泣いていた。


だめ、もっと迷惑かかっちゃう!

そうは思ってもなかなか涙は止まらない。

「どうした?!まだどこか悪いのか?」

「ち、違うの…私、誠に…っ
迷惑ばかりかけて……ひっ…く」
なんで私はもっとしっかりできないんだろう

いつもいつも失敗ばかりで、
誠にばかり迷惑をかけて…

「誠は何も悪くないのに…」


私はいくら泣いても涙が止まらなかった。

けれどその間、誠はずっと背中をさすってくれていた。

「そんなことない」

と言いながら………………………

「ふぁ〜」

なんだかとても清々しい。


そっか、熱が引いたんだ。



ーーガチャ

「起きたか?体調どうだ?」

誠…
そういえば昨日いろいろあった気がする…

私、また迷惑かけっちゃったんだ。
けど誠は何事もなかったかのように接してくれている。


今日は1月31日。
そう、




愛妻の日。

まだ私たちは夫婦じゃないけど、
こんな日があるんだから気持ちを素直に伝えようかな。

愛妻。なら愛夫だってあるよね。


「ねぇ誠?」

「ん?」


「いつもありがとう!大好きだよ!!」


「なんだよ急に笑 俺も、愛してるよ」

ふふっ





今日は仲直り記念日かな?



誠、だぁーい好き!!






END


え?え?ちょっと待って?

この私に最後まで書ききる作品ができた!

まだまだ実感湧きません…

さてさて、ど素人ながらのど素人作品。
いかがだったでしょうか。

このシチュエーションは、
「こんなのがあったらなぁ」

という妄想から出来上がりました笑

なので、終わり方とか全然決めてなくって…
あは。


まぁ、何年かけてでも
完結作品を作ったことがなかった
このわたくしが、完結作品を作ることができたということで!


皆さん、ご愛読ありがとうございました!

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