灰被り姫のお姉様~義妹を王子様と結婚させたい。~



さてさて、どう言うプランを立てましょう?













「まずエラにはあなたの素材を最大限に引き出す化粧をしてもらうわ。」















エミーラは肌が白いし、ピンクブラウンの髪の毛がとても綺麗。















ここで登場アイシャドー!















髪色とマッチするのを買ってきてもらったのだ!
















あ、もちろん父様と母様、ベルには内緒でね!
















エミーラが持っていた化粧品はどれもあの子に似合わない色ばかりか、青、緑なんてありえないような色が揃っていた。














仮装パーティーでもするのかってんだ!






























あの人もさすがに事情話せばわかるよね?




















パーティー前日…
















「お、お姉様…」














「あら、エラ?ドレスを抱えてどうしたの?」














「実は…」












部屋にベルが来てドレスを引き裂いて行ったらしい











私の分のいじめまであの子はするのね…















「あと、お姉様がくださったアクセサリー…キャンベル様が取って行ってしまったの…」













…根性腐り切ってやがるぜ













「エラ、ドレスは私のを貸してあげるから絶対に行けるようにしてあげる!アクセサリーも私のを貸すわ。ただね、明日は私たちと一緒に出るのではなく、あなたにはどこかのガラスの靴を落とすお姫様になってもらうわ!」












「えっ?」













私はエラに計画を話した















「でもそれではお姉様がすぐに帰ってこなくてはいけなくなりますわ!」













「いいのよ。私はそんなにパーティーに興味もないから」













まぁ、アルフリード様が大丈夫じゃないかもね…
パーティー当日














「では、エミーラ行ってくるが本当にいいのか?」
















「いいのです。楽しんできてください!」















いつもと少し違う化粧をして見送るエミーラを不思議がる父様
















「ふんっ(ざまーみなさい王子と結婚するのは私よ!)」















わぁーないわあ、我が妹ながらさすがに引くわぁ














どうよ?自分の義妹に対抗する精神しかも絶対的にエラの方が可愛いのに













エラ。必ずあなたを王子と結婚させるわよ!















密かに気合を入れたキャリーナだった












挨拶もそこそこ終わり私はアルフリード様とお話ししていた。














「と、言うわけで私は一旦帰りますわ。最後まで役目を果たせず申し訳ありません。」















「わかった。」














さて!


















帰るぞー!




















「ただいま!エラ?!」














「おかえりなさいませ、お姉様。」















「いい。今からさらにあなたを仕上げるわ!これに着替えて、ここにすわって!」















「はい!」













もうこの時の私はライオンのごとく吠えてたと思う
















私が偶然持ってたちょっと深い緑から薄い緑のグラデーションのドレスを渡した。

















「お姉様?似合います?」















「うん!やっぱ似合うわ!そのドレスはあげるからここにすわって」













「いいのですか!?ありがとうございます。」














エラを座らせなが思う













わたしには緑ほど似合わないものはないってくらい似合わないからいいんだよね…














最低限の下地、ファンデはしてる。















さて、アイメイクだ















「目つむって!」














ベースを薄紫でぬり、二重幅に薄いピンクと濃いピンクをグラデーションになるように入れる














アイラインを目尻にタレ目になるよう書いて













涙袋を強調させるために陰影をつけて












最後はピンクの口紅をグラデーションになるようにつけて
















最後に多分お母さんの形見であろうリボンを結ぶだけにして完成!













「さて、行ってらっしゃい」















「ありがとうございます!お姉様!私…アドルフ様に見劣りしてませんか?」












「大丈夫!誰よりも綺麗よ。ただし、2時間で帰って来なさい。あの人たちが帰って来てしまうから」












「分かりました。行ってまいります。」













「楽しんでらっしゃい。」













さて、第1段階終了。

















さて、私は何しようかな…














・・・暇だ!












アルフリード様大丈夫かな…















きっと美男美女に囲まれて…













美男?













いや、美女か美少女だわ…












あぁ、暇だなあゲームしたいなぁ、漫画読みたいなぁ…

















ないんだけど…











あ、化粧落とそう












そんなにしてないけど















なにせ、口紅とアイシャドウしかしてないし







カシャン












あっ!アルフリード様からもらった髪飾りが!















あ、よかった壊れてない















気をつけなきゃ













それにしても綺麗だよなこれ












ん?アネモネだよなこれ…













銀細工だからわかりにくいけど中心に赤いストーン












赤って意味かな?













赤いアネモネの花言葉は














『君を愛す』













「ま、まさかねぇ…」












王子は花言葉なんて知らなかった!












うん。そういうことにしよう!













たまたまだ!













よし、寝よう。








「…姉様…リーナ姉様!」














「ん?エミーラ?」













私…寝てた?

















「よかった…倒れるように眠っていたから体調が悪いのかと…」













あー、うーん…私あのまま、まじで寝落ちしたの?!














「大丈夫よ。それより楽しかった?」













リボンはしてないようだから無事落として来たみたいね













「実は…リボンを落としてしまいました…あのリボンは、お母様が毎日つけていたリボンで…私にとって形見のようなものなのに…」













私からすればいいことだけどこの子からしたら悪いことなんだよね…













「ごめんなさいね…私がもっと工夫してれば落とさなかったかもしれないのに…」












「姉様のせいではございません!私の不注意なのです」













「とりあえず、落とし主が現れるまで待ちましょう?あのリボンには名前が入っているはずよね?」












「そうですが…何故それを知っているのですか?」












あ、やっちゃった…












「たまたま見えたのよ。」














「そ、そうなのですか…」











さてと、王子様?ちゃんと届けてくださいよ!
















結局私とエラは一緒に寝た
















というかエラが泣きまくって私の部屋にメイドたちが放り込んだ













「おはようごじゃいます…お姉しゃま…」














うわぁ!













泣きまくりだったから












目がパンパン…














「おはよエラ。ちょっとまっていま冷やすもの持ってくるわ」













「えっ?」













えっじゃないよ!













すごい顔だよ












「できるだけ冷やして落ち着いたら化粧で隠しましょう」














「ごめんなさい…ありがとうございますお姉様」













いいんだよエミーラさんよ。













今日は王子があなた探しにくるんだからそんな顔じゃびっくりするよ…













「とりあえず顔洗ってきなさい。まだ朝食には時間あるから」





















「おはようございます。母様、父様。ベルはまだきていないのですか?」











「おはようございます」













「おはよう。ベルは昨日少し何かあったようで…」















きっと王子がエラにしかかまわなくて














アルフリード様もかまわなかったんだろうな
















「それよりリーナ。何故断りもなく帰ったのかしら?」













「申し訳ありません…実は体調が悪くなってしまって」













要は気持ち悪くなって吐きそうなのに断り入れなきゃなのか?












ってこと。













その場で吐いてもいいんだな、の確認












「そ、そう…ならいいわ」












一聞いて十分かれ












が、貴族女性のモットー













「まあ、マリア。朝食にしよう」












父様ナイス!












その後は何もなく朝食が食べ終わった