灰被り姫のお姉様~義妹を王子様と結婚させたい。~







あー、疲れたぁぁぁぁ…













アルフリード様何回踊るねん!












いくらなんでも5回はきついって…













「すまない…久しぶりに楽しくなってしまって…」












「あぁ、もういいです…」










私は足がもうパンパンです…












体力には自信があったんですが…












「座っていろ。何か持ってこよう。何がいい?」












王子様使っちゃダメだろ!









「いえ。自分で、きゃっ!」









急に立ったら足がもつれてしまった











やばい倒れるっ!








「おっと!」









な、ナイスキャッチアルフリード様!











「だから、座ってろといっただろう。」












「す、すいません…ありがとうございます。」












いやぁ、心臓がバックンバックンいってます!










「適当に持ってくるから待ってろ。座ってだぞ!」












「はい…」












私がしゅんとなっちゃったよ…













「ちゃんと待ってたか?」












私は犬ではないです!










「すいません。アルフリード様を使うようなことになってしまって…」










「俺が無理させてしまったのが悪いからきにするな」












まさにその通り!












とは言えないな…












「わぁ!可愛いケーキ!」












アルフリード様めっちゃセンスある!










正直、焼き菓子とかしか持ってこないかと持ったら生菓子だった!












さすが王家って感じで、











すごい美味しいんだよここのケーキ!











「ありがとうございます!」












ん〜!美味しい!










太るってわかっててもやめられない…












「幸せそうに食べるのだな。」










「もちろんです殿下!こんな美味しいもの食べたことないので!」









これを幸せ以外に何と呼ぶのだろう!














そー言えばエラは?











「兄上たちなら庭の方に行ったぞ?」













「…アルフリード様はエスパーですか?」













「声に出てる。」











「そうでしたか。」











いるならいいか。












「なぁ、すごく今更なんだが、名前を教えてくれ。」











え、1番最初言ったよね?











「実は忘れてしまってな…」












はぁ、このお方は…












「改めまして、アルフリード殿下。私はキャリーナ・メルカ・ダリアです。」











「メルカ?」













「メルカは私の父です。妹は将来夫の名前を入れたいと入れてませんが私には入ってるんです。」












そう。母様の意向で。













「まぁ、私が父に似ていたからと言うのもあるんですけどね…」











この世界では名前と苗字の間に一度だけ大切な人の名前を入れることができる










ただ、嫁いだ女は名前・ミドルネーム・旧姓・現姓となり名前が異常に長くなる












「そうだっのか。言いにくいことを言わせたな。」











「いえ、別にいいのです。父を忘れないためにも」



















パーティーから約1ヶ月…











あのパーティーの後は特に何もなく…はないが無事終わった。










まさかアルフリード様とだけで8回も踊ると思わなかった











「キャリーナ様、旦那様がお呼びです。」












「ありがとう、ディードさん。」











「おお、来たかリーナ。アルフリード様から手紙だ。先日はすまなかった。と、その詫びだそうだ。」











は?












私気にしないでって言ったよね?











「あ、ありがとうございます。」











や、たしかに8回はきつかったよ、でも詫びをもらうほどのことでもないし…










「失礼しました。」












あー、どうしよう…













カパッ













「綺麗…」











そこには綺麗な銀細工出てきた髪留めがあった













その箱の中には手紙があり…












『先日はすまなかった。来月兄上の誕生パーティーがあるんだが、その時また踊ってくれないだろうか。君との時間はすごく楽しいからぜひいい答えを期待しているよ。』













げっ…またあのハードなメニューこなすの?!












『sp 先日のように無理はさせないから心配するな。』












よ、よかったあ…













待て待て…













兄上…アドルフ様の誕生パーティー?!












それはもしかして…













あの王子様とエラが結ばれるためのパーティーじゃん!












ってなると…












ベルが仕掛けてくるはず…












今のところ母様は父様にベタ惚れだから大丈夫だけど












ベルはあの王子とエラのダンス見てたから













嫉妬するのも無理ないか。











確か、体調悪いことにしていかせないんだったよね。












実際は(物語の中の)私がドレスを切り裂いていけないようにするのだけど私はそんなこのしないし…












可能性があるとしたらベルだけなのよね…












さてどう対策をとるか…
あれから1ヶ月













後一週間で王子の誕生パーティーだ。













「姉様…と、当日なのですが…実はキャンベル義姉様に私はパーティーに出るなと言われまして…」













やっぱりか












「気にしなくていいじゃない。行きたいならいけばいいわ!私もエラと行けるなら嬉しいし!」













「わかりました!」


さてさて、どう言うプランを立てましょう?













「まずエラにはあなたの素材を最大限に引き出す化粧をしてもらうわ。」















エミーラは肌が白いし、ピンクブラウンの髪の毛がとても綺麗。















ここで登場アイシャドー!















髪色とマッチするのを買ってきてもらったのだ!
















あ、もちろん父様と母様、ベルには内緒でね!
















エミーラが持っていた化粧品はどれもあの子に似合わない色ばかりか、青、緑なんてありえないような色が揃っていた。














仮装パーティーでもするのかってんだ!






























あの人もさすがに事情話せばわかるよね?




















パーティー前日…
















「お、お姉様…」














「あら、エラ?ドレスを抱えてどうしたの?」














「実は…」












部屋にベルが来てドレスを引き裂いて行ったらしい











私の分のいじめまであの子はするのね…















「あと、お姉様がくださったアクセサリー…キャンベル様が取って行ってしまったの…」













…根性腐り切ってやがるぜ













「エラ、ドレスは私のを貸してあげるから絶対に行けるようにしてあげる!アクセサリーも私のを貸すわ。ただね、明日は私たちと一緒に出るのではなく、あなたにはどこかのガラスの靴を落とすお姫様になってもらうわ!」












「えっ?」













私はエラに計画を話した















「でもそれではお姉様がすぐに帰ってこなくてはいけなくなりますわ!」













「いいのよ。私はそんなにパーティーに興味もないから」













まぁ、アルフリード様が大丈夫じゃないかもね…
パーティー当日














「では、エミーラ行ってくるが本当にいいのか?」
















「いいのです。楽しんできてください!」















いつもと少し違う化粧をして見送るエミーラを不思議がる父様
















「ふんっ(ざまーみなさい王子と結婚するのは私よ!)」















わぁーないわあ、我が妹ながらさすがに引くわぁ














どうよ?自分の義妹に対抗する精神しかも絶対的にエラの方が可愛いのに













エラ。必ずあなたを王子と結婚させるわよ!















密かに気合を入れたキャリーナだった