
- 作品番号
- 1544204
- 最終更新
- 2019/02/04
- 総文字数
- 42,208
- ページ数
- 38ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 5,935
- いいね数
- 1
- ランクイン履歴
ミステリー・サスペンス7位(2019/02/11)
僕は東雲秋人。十二歳。
もうすぐ小学校を卒業して来年から中学生になる。つまりちょっとオトナになるってことだ。楽しみだなあ。
最近はクラスのみんなもよく笑うようになった。
隣の席のキタザト君も、よくヤマシタ君達に囲まれて笑っている。それを見ている友達も笑っている。
みんな早く中学生になりたくて仕方ないみたい。
休み時間になるとキタザト君は必ずヤマシタ君達と一緒にどこかに行く。僕も付いて行っていいかな。
明日になったら、僕も仲間に入れてってお願いしてみよう。
…だけど次の日、キタザト君は学校をお休みした。
次の日も、その次の日も。
こんなことになるなら早く一緒に遊んでおけば良かった。もう学校に戻って来ないのかなぁ……
『白々しい』
気が付くと、僕は見覚えのない教室にいた。
真っ白な部屋に、真っ白な生徒達。
教壇に立つ真っ黒な先生を見て、もう一人の僕の声が脳髄に囁いた。
『急げ……遊びはもう終わったんだ』
もうすぐ小学校を卒業して来年から中学生になる。つまりちょっとオトナになるってことだ。楽しみだなあ。
最近はクラスのみんなもよく笑うようになった。
隣の席のキタザト君も、よくヤマシタ君達に囲まれて笑っている。それを見ている友達も笑っている。
みんな早く中学生になりたくて仕方ないみたい。
休み時間になるとキタザト君は必ずヤマシタ君達と一緒にどこかに行く。僕も付いて行っていいかな。
明日になったら、僕も仲間に入れてってお願いしてみよう。
…だけど次の日、キタザト君は学校をお休みした。
次の日も、その次の日も。
こんなことになるなら早く一緒に遊んでおけば良かった。もう学校に戻って来ないのかなぁ……
『白々しい』
気が付くと、僕は見覚えのない教室にいた。
真っ白な部屋に、真っ白な生徒達。
教壇に立つ真っ黒な先生を見て、もう一人の僕の声が脳髄に囁いた。
『急げ……遊びはもう終わったんだ』