「あ、リンゴ持ってきたから
 3人で食べようか!」

「じゃぁ私
包丁とまな板借りてくるね!」


息のピッタリなミライとアカリに
もうすでに夫婦を感じる…


「ミライ、おめでとうね」

「え…うん…」


寂しそうな表情をしながら返事をするミライが
なんだかちょっと気になってしまった。


「どうしたの?
 嬉しくないの?」

「そんな事ない!
 アカリの事は好きだし
 プロポーズだって頑張った!」


プロポーズを頑張るって…と
思わず笑ってしまった。


「だけどトワに言うのは…戸惑った。
 トワの気持ちを知ってたから…」

「え…」

「そう…だろ?」


ミライ…
そっか、やっぱ気付いていたんだね。