「みさお? 難しい顔して、どうしたの?」
「あ、や、何にもない」
「そう? それなら良いけど……最近、そういうの多いね」
「そ、そうかな?」
笑って誤魔化したものの、ここ最近、同期の友人を何度も心配させて、まったく情けなく思う。
こんな風に要らぬ心配をかけてしまうから、ちゃんと、早く、解決してしまわなければ。
とりあえず、ユウくんへの自分の接し方を変えるという目標を、手こずらせるようなことを、自分から提案するのはやめよう。
『遊べるようなところ』なんて。
そんな所で、まともに2人で遊びに行ったことも無いのに、ユウくんと2人になるのも気まずい。
それどころか、一番仲の良い汐里も居ないで、慣れない人たちと行動するのも、たった1人で遊ぶのも辛すぎる。
「ねぇ、汐里」
「ん?」