「じゃあ、妹ちゃんのこと教えてね!何色が好きとか、部活とか何してるの?」




意外と來斗君は明るくて、大人ぶってる時もあるんだけど、何故かそれが可愛く見えて。





それに、妹大好きなシスコンだった。




いろんな面の來斗君が知れて楽しい時間だった。




久しぶりに沈んだ気持ちを忘れていた気がする。




話し合って、可愛いポーチとハンドクリームに決めた。



「ありがとう。手伝ってくれて。」




「ううん。私も楽しかったから!!」




「すずかって、いえどっちの方向なの?」




「こっち!」




「じゃあ近くまで送っていくよ。」



私がいいよと言う前に先に歩いていってしまう來斗君。




私はその後ろを追いかけた。




「來斗君って話最後まで聞かない人なの?」




「いや、そうしないと断れると思ったから。でしょ?」




こっちを向いて言われたから、ドキッとした。





考えてることがみすかれてるみたいで。




もしかして、心読める人とか?




「さすがにそれはないよ。」




え?




なんでっ!?




「ふっ、あははっ!!顔に書いてあるよ。コロコロ表情変わるんだね。、、、可愛い。」




「なっ、に言ってんの!?」




思わず声が裏返る。