「おにいちゃん、あたし、おにいちゃんの気持ちは知っていたわ。

そのことで、おにいちゃんが苦しんでいたことも知っていた。

おにいちゃんがなやんでて、でもあたしはおにいちゃんを受け入れることができなくて

― それはとてもいけないことだと思ったの― 

だからあたしも、いっぱいいっぱいつらかった。

でもね、おにいちゃん。

もうだいじょうぶなの。

やっと、あたしとおにいちゃんはいっしょになれるの。

ひとつになって、もうどこがあたしでどこがおにいちゃんかわかんなくなるくらい、ぐるぐるまざってひっついてしまえるの。

想像して。

それはとってもすてきでしょう」