妹が死んだ。

おれの不注意で、死なせてしまったのだ。

この世で唯一人の肉親である、十も歳の離れた妹は、おれのすべてだった。

この世で唯一、おれの愛するものだった。

おれのすべての愛を捧げた者だった。

その妹は今、冷たく床に横たわっている。

よりにもよって、おれが殺してしまったのだ。

あまりの悲しみは、おれに死ぬことさえ許さない。