七月二十三日、梅雨明け間近。

「梅雨明け間近だな」とイデアル。

傘だ。

夏休みの気配。

リンネと長月遥が同意した。

「そうですね。
季節は繰り返すものですよね」と長月遥。
どこか嬉しそうに。

リンネがいう。

「花々年々似たり。
人々年々似たりず」

「そうですね」と長月遥。
中央区で購入する。

アイスを。

「曇り空だな。たぶん梅雨明けが近いのだろう」とイデアル。
手に持つのは雨傘だ。
アイスを食べた。
令和元年七月二十三日のことだ。