将棋指す。

イデアルと長月遥はのんびりと将棋を指す。

ミラティブで配信。

「歩を垂らす、と」

「そう来ましたか?」と長月遥。

「そういえばアドラー心理学を読んで思ったのだが、問題解決のための研究はリアリティそのものを変容させてしまう可能性があるなあ」とイデアル。

「変化したリアリティですよね。
将棋や囲碁はそれが少ない」

「たぶんな」とイデアル。

リンネが話す。

「しかし結局、我々他人は分からない」
「それはつまり深遠よ」と長月遥。

イデアルはいった。

「だから文学よりも将棋は偉い、とそう思う」

リンネが指摘。

「それはものの見方が単純だぞ」


長月遥がいう。

「ある意味で人の歴史とは、<浜辺の砂の城>だと思う」