雨来る。

「梅雨が近いなあ」とイデアルがいいました。

長月遥は珈琲を飲む手を止めると。

「確かにそうですね」
といいます。

「確か令和元年五月十三日に沖縄県与那国島では一時間に百二十ミリの豪雨を観測したのだったな」とイデアル。

「東シナ海の海水温ですね」
「・・・分からない」とイデアル。

イデアルは珈琲を飲んで、サンドイッチの包みを開けます。

「ほとんど分からないのだ。
気象のことは」

しばらく雑談。リンネが加わった。

気象記録と連絡密度を上げることを確認する・・・