油菜と椿の木々が隣り合って群生をしていた。

イデアルと俺は街歩き。春雨だ。午前中で授業は終わり。雨傘だ。

油菜の花を見る。
黄色い花だ。

一方で椿の木々の花が咲く。淡紅色だ。

「春なのだな」とイデアル。つぶやいた。誰に言うのでもなく。
ふたりで缶コーヒーを飲んでいた。

温かい缶コーヒーだ。

雨傘だ。

四月の水守市は春雨だ。