「はあ、日溜まり心地いい」と長月遥。背伸び。身体。

教室の机。窓際の席。
休み時間。
せわしない授業。教師のジョーク。どっと笑う生徒たち。

長月遥は、本を読んでいた。
教室で。

「そういえば、植物はまだ芽吹きが遅いな」とイデアル。
どこか遠い目をしていた。

「植物とは生命力の塊です。
信じることですよ」と長月遥。

イデアルも同意する。暖かい日溜まり。自然の内なる声だ。

閑話休題・・・