寒い夜に。

「あああ」とイデアル。

チャットだ。

ときどきイデアルは空気読んでいないところあるね。
あるいはそれを踏襲しているのか。

どちらにしても彼女という立場でありながら、いまさっきまで、ゲームをしていたイデアルと俺は、クランイベントでチャットしながら、バトル。

で、だ。

「イデアルが前列に出るの珍しいな」と俺。
「わたしは魔法使いだからな。
ふふふー。

火炎を与えるのだな」とイデアル。

俺は戦士である。

回復薬を配るタイプの。

長月遥は商人であった。